龍王峡散策

今年の7月1日<鬼怒川温泉と日光杉並木>の小さな旅から、今度こちら方面は、龍王峡を散策しようということになっていた。今回は6人である。行くと連絡があり、全て調べてくれているのでこんな楽なことはない。当日それぞれが電車に乗り込んできて、メンバーが判明する。東武の下今市駅から鬼怒川線となりその最終駅・新藤原駅から野岩鉄道会津鬼怒川線となり、新藤原駅から一つ目の龍王峡駅で降りるのである。

春日部駅から会津田島行きに乗っているのに行先が新藤原になっている。新藤原で切り離しの車両と気が付き会津田島行きの車両に進む。下今市駅で会津若松から日光への直通電車とすれ違う。八重の桜の絵が描かれた列車でなかなか素敵である。列女がいないのでいいでわないかと言いつつ誰も写真をとらない。下今市を過ぎてから3人グループの女性が「これは日光へ行かないのですか」とあわてだした。「前の駅で乗り換えなんです。」「あの八重の電車に乗れば良かったのよ。」「次で降りたほうがいいかもしれませんね。」その前から、この列車のアナウンスの聞こえずらさを話題にしていたのである。スピーカーの性能の悪さか。マイクの使い方の悪さかと。せっかく案内してくれてもこれでは役にたたない。

龍王峡駅から散策開始である。徒歩時間3時間で予定時間は4時間あるのでのんびりである。ところが虹見の滝に見とれと五龍土神社から川の近くまで下り、渡るべき虹見橋を下から見ていながらその橋へ行く道に気が付かず進んでしまった。むささび橋でまたこちら側の道にもどるからといいことにしようと進む。そのむささび橋から見た鬼怒川の渓谷が美しい。紅葉だったら最高である。高千穂と似ている。

鬼怒川の川底は柔らかくどんどん底が削られて水位が下がっている。川辺に小さな砂浜ができている箇所もある。水の下では、人の目からは見えない動きがずっとたゆむことなく続いているのである。22000万年前からと書かれてあった。「22000年じゃないのよ。万がつくのよ。」

今年はキノコが多いらしい。キノコを見つけるのが上手な人がいて、白いキノコや落ち葉と見間違うようなキノコを見つける。キノコと言えば映画『マタンゴ』である。直球で即通じる人がいた。「特撮!」

昼食の後、雨が降り出す。木々に覆われた道を出ると雨も止む。トンネルを3つ通過。最後のトンネルは短くここから出口に紅葉が見えると歓声なのであるが。想像だけは豊かに。龍王峡駅から一つ目の駅・川治温泉駅の近くに到着。「黄金橋があるらしい。どうする!」 と登り坂があると「きらい!」 と文句をいう人が聞く。「どんなおうごんばしか見ることにしよう」 なかなかおうごんばしは現れない。おうごんばしでは無くこがねばしであった。「黄金でもせめて黄色と思ったら青!」

そこから次の川治湯元駅では、目の前を電車が発車。皆疲れていて僅かの坂も急いでのぼる元気なし。予定では1時間後の列車なので予定通りである。駅前に喫茶店があった。

雪の時期、この線で会津まで雪見の旅がよい、などと次の旅を思い描く。そして、東海道も神奈川宿まで進んだのでその次をいつにしようかと。私は、川崎と神奈川宿はパスをしている。次の保土ヶ谷、戸塚も開発された道を歩くようである。季節によっては飛ばして先へ進み、順番を変えようという話もでている。なばなの里のイルミネーションを見て、次の朝は名古屋のモーニングを食べたいとの案もある。

 

 

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