息抜き雑感

歌舞伎「籠釣瓶(かごつるべ)」の観劇感想がいまだ上手くまとまらずもやもやしている。元歌舞伎座であれば一幕見があったので駆けつけてもう一度見ているところである。新しい歌舞伎座に一幕見は出来るのであろうか。昼の部を見て夜の部の一幕を見るため走ったり、昼の部の一幕を見て安心して夜の部を見たりと様々なバージョンを組み合わせられたのも観劇継続の条件に入っていた。願わくば・・・・であるが。

 

長唄にも盛遠(もりとう)と袈裟御前(けさごぜん)の逸話を題材にして作品が出来ていた。「鳥羽の恋塚」で、どんな長唄か聴きたかった。YouTubeで検索したら映像があって聴けた。それも作曲した四世吉住小三郎さんの映像である。何と幸せな事か。作詞は半井桃水(なからいとうすい)。あの樋口一葉の文学上の師であり恋した相手である。詞はよくまとまっておりなかなかである。そして曲が良い。こういう時、パソコンの便利さを思う。京都の丹波橋から桂川よりに盛遠が文覚上人となってから袈裟御前のために建立した恋塚寺があるようだ。

 

お勧め映画。<山田洋次監督が選んだ日本の名作100本 喜劇編>にいよいよ「喜劇 にっぽんのお婆あちゃん」が放映される。12月18日(火) NHKBSプレミアム 21:00~ 監督は社会派の今井正、脚本が水木洋子、主演がミヤコ蝶々と北林谷栄である。主演お二人のやり取りは見所だが、その他色々なおばあちゃんが出て来て、それまで演じてきた役者さんの特徴をよく掴んだ役柄にしていてそれも可笑しくて楽しい。セールスマンの木村功さんのセールスマンぶりは必見かもしれない。水木さんの締めくくりは転んだままでは居ないのである。すくっと起き上がるのが良い。三木のり平、小沢昭一、渥美清、伴淳三郎等うまく使っている。山田監督、山本晋也監督、小野文恵アナウンサーのコメントも興味深い。

 

 

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