大山詣り

大山詣り>は、観光パンフによりますと次のように書かれていました。

大山詣りは、鳶などの職人たちが巨大な木(き)太刀(だち)を江戸から担いで運び、滝で身を清めてから奉納と山頂を目指すといった、他に例をみない庶民参拝である。そうした姿は歌舞伎や浮世絵にとりあげられ、また手形が不要な小旅行であったことから人々の興味関心を呼び起こし、江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者が訪れた。
大山詣りは、今も先導師(せんどうし)たちにより脈々と引き継がれている。首都近郊に残る豊かな自然とふれあいながら歴史を巡り、山頂から眼下に広がる景色を目にしたとき、大山にあこがれた先人の思いと満足を体感できる。(~日本遺産に認定されたストーリーの概要~)

大山詣りだけが頭にあって、調べずに最寄り駅の伊勢原駅まできましたのでこの解説は簡潔でよくわかりました。手形が不要で<江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者>というのが納得です。

今回は大宮盆栽美術館からの出発です。JR宇都宮線土呂駅から湘南新宿ラインで新宿へ、そこから小田急電鉄小田原線で伊勢原駅まで乗り換え一回で来れてしまいました。そして、大山はライトアップのためケーブルが時間延長でしたので行きたい所を一日に二つ実行できました。

伊勢原駅から終点大山ケーブルまでのバスも座れました。終点バス停から大山ケーブル駅まで15分位なのですが、ずうっと階段で両脇にお店屋さんが並んでおり、大山名物独楽にちなんでか、こま参道とよばれる楽しい細い道です。

ケーブルはかなり乗客が並んでいましたので、女坂を登り大山寺まで行くことにしました。これがきついです。ほとんど岩石の階段です。トレッキングシューズではありませんので、雨や雨の後なら歩きませんでした。晴れていたので助かりました。女坂に七不思議があり大山寺までは四つあります。弘法の水、子育て地蔵、爪切り地蔵、逆さ菩提樹。そして、そして、大山寺への階段が紅のモミジでおおわれています。

 

大山女坂の七不思議・その一・弘法の水

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その二・子育て地蔵

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その三・爪切り地蔵

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その四・逆さ菩提樹

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大山寺は、奈良の東大寺を開いた良弁僧正が開山し、元は阿夫利神社下社にありましたが、明治の廃仏毀釈で現在の場所に移りました。ご本尊は鉄の不動明王で、後背の炎の先が烏天狗の口ばしのようでした。

満足して、阿夫利神社下社までも登ることにしました。さらに息があがりました。七不思議の残り三つは、無明橋、潮音洞、眼がん形石です。時間的にそれぞれ20分、20分の案内ですが、時間よりも高低差がきつかったです。境内ではもみじ汁が販売され、大山詣りの浮世絵の多色刷りが自分でできる場所もあり両方人気です。遠くに三浦半島、江の島、房総半島が少し霞んでいますが見えます。

 

その五・無明橋

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その六・潮音洞

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その七・眼形石

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最初から阿夫利神社本社までは無理と思っていました。途中の見晴台までが30分で往復一時間。覗くような下りでこれもやめました。ケーブルが並んでいますので、大山寺まで歩いて下りることにし、その前に食事をとりました。食事をするところは二箇所あります。今度山頂の阿夫利神社本社まで登るときは、きちんとトレッキングシューズにし、阿夫利神社下社までケーブルできてそこから登ることにします。

 

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今回ケーブルでの紅葉狩りのつもりでしたが、歩くこととなり大山をより身近にかんじることができました。男坂もありますがこちらは大山寺には行けずにそのまま阿夫利神社下社にいきます。そのため男坂から登られ帰りは女坂を下られ大山寺に到着されたかたはモミジの赤さに感嘆の声をあげられます。

少し薄暗くなりライトが点きました。人が増えています。もう足で下るのはむりですしケーブルの混雑もいやなのでほどほどのところで帰ることに。ケーブルの大山寺駅で降りて大山寺に向かってくる人達も紅葉に歓声をあげています。

 

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ラッキーなことに降りて来たケーブルにすぐ乗れ、バスもすぐ乗れて座れました。紅葉狩りのピーク日に乗り物が上手く行き、歩きの疲れにとっては助かりました。その前に行った昇仙峡の紅葉はモミジが少なかったので、大満足です。

 

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今度はきっちりと大山詣りをするぞ!

古今亭志ん朝さんの『大山詣り』のDVDを観て締めとしました。志ん朝さんのさらさらっとした男と女のしぐさの違いがやはりいい感じです。大山詣りはあっという間に成し遂げられ、山岳信仰さえ気楽なのが落語らしいところです。

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