平家伝説と歌

平家伝説が様々のところにあるらしい。そしてそこには歌も残されている。

宮崎県の椎葉村にも平家の落人伝説がある。壇ノ浦で敗れた平家の残党が椎の里に隠れ住んでいた。残党狩りのため探索に来た源氏方の那須大八郎宗久(那須与一の弟)はこの隠れ里を見つける。しかし、慎ましく静かに暮らす落人の生活に感銘し、この地に留まる。やがて大八郎は、平清盛の末裔である鶴富姫(つるとみひめ)と恋仲となるが、鎌倉の命で帰国してしまう。鶴富姫は大八郎の子を産み、その女の子に婿をとりこの地の那須家の始祖としたとのはなしである。

民謡「ひえつき節」は大八郎と鶴富姫の悲恋を歌ったものだそうで歌詞を見ると出てくる。

庭の山椒の木 鳴る鈴かけて ヨーオーホイ (これは聞いたことがある)

おまや平家の公達ながれ~

那須の大八鶴富捨てて~

しっかりと二人のことが歌詞になっている。気にもかけずに聞いていた事になる。

宮崎県の民謡「五木の子守唄」も五木村に平家の落人伝説が語り伝えられ、落人伝説と関係があるともいわれているようである。

 

 

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