復習アラカルト

12月の観て聴い読んでのものから、復習かつ手探りで進んだ。

『赤い陣羽織』の原作スペインの喜劇『三角帽子』のバレエ『三角帽子』の録画を捜したらあった。

2009年「パリ・オペラ座バレエ、バレエ・リュス・プログラム」として、『薔薇の精』』『牧神の午後』』『三角帽子』『ペトルーシカ』の四公演である。

バレエ『三角帽子』はスペイン喜劇らしく、フラメンコを取り入れている。振付はレオニード・マシーンである。粉屋夫婦と代官という設定である。初演の時、粉屋をマシーンが踊っており、古典とは違う画期的な振り付けとなっている。

代官を粉屋夫婦がやりこめてしまい、代官は仕返しに粉屋の主人を逮捕し、その間に粉屋の女房に言い寄るが橋の上から川に落とされてしまう。代官は粉屋の中で寝てしまい、兵士たちが逃げた粉屋と勘違いして代官を袋叩きにする。村人たちと粉屋夫婦がともに悪徳代官として踊りつつ、代官の人形を放りあげる。

バレエは物語としてのストーリーがあるが、踊りが見せ場なので、所々に、ここは踊りを楽しむという場面がある。村人の群舞でもそこに幾組かの主軸があったりして、芝居のストーリー性に慣れているとどういう関係なのかと何処かで考えていて愉しみ逃してしまうことがある。

バレエという舞踊を見せるためのストーリーと思った方がより楽しめる。この作品ではさらに、スペインという設定を生かす為であろう、フラメンコを取り入れ、それとバレエとを融合させている。バレエを見ていると、とにかく身体のみの表現に圧倒される。飛んだり跳ねたりするが、バレエは天を目指して、和物は反対に足が地に着き、地球の中心を目指しているように見える。

久しぶりでバレエの映像をみて、古典は古典として、さらに探し求められる身体表現の無限さに驚かされた。こういう刺激も有効である。

長唄『秋の色種』(七代目芳村伊十郎長唄特選集)をCDで聴く。他の長唄の作品『勧進帳』、『京鹿子娘道成寺』『鷺娘』『鏡獅子』など伊十郎さんで聴いているのですぐに入っていける。

松虫の音ぞ <虫の合方> 楽しき

清掻く琴の爪調べ <琴の合方>

あとのほうが<琴の合方>というのである。両方とも<虫の合方>と思っていた。歌舞伎とは関係のない演奏を目的としているので、なかなか出会う機会がない長唄『秋の色種』である。出会うと谷崎さんでなくとも気に入ってしまう音曲であるが、やはり谷崎さんに一礼である。

他の音曲も心掛けて置いて再会したいものである。

もう一つ年内に片付けたいのが『図書館戦争』なのであるが、4冊の半分から進んでいないので友人に進まないというと、じゃアニメで一気にいったらということなので(一)を見たら違和感がなく面白い。先ずアニメで一気にいくことにする。

 

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