ルネサンスから『ダ・ヴィンチ・コード』まで(1)

新しい年の2017年となりましたが、気持ち的にはこれといった変化はありません。元旦は初日の出が眩しいほどよく見れたお天気で、自然界は少し渦巻いているようなので、「機嫌のよい年としてくださいな」と手を合わせました。

書くことは、これまた昨年の足跡なのです。なぜなら、2016年1月の『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』から始まって日伊国交樹立150周年記念の年ということもあって、<ルネサンス>が目白押しでした。

こちらの意志とは関係なく<ルネサンス>の加速化が始まりまして、3月の函館の旅の五稜郭では、もとをただせば、ミケランジェロが考えた星形要塞の延長であることを知りました。最後は映画『インフェルノ』の公開があり、映画『ダ・ヴィンチ・コード』を見直し、これは小説『ダ・ヴィンチ・コード』を読まねば落ち着かないということで、2017年の読書本は年始から『ダ・ヴィンチ・コード』となりました。

簡単にルネサンス関連から観た経過を整理します。

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ ー 天才の挑戦』(江戸東京博物館)
  • ボッティチェリ展』(東京都美術館)
  • メディチ家の至宝 - ルネサンスのジュエリーと名画』(東京都庭園美術館)
  • 映画『フィレンツェ,メディチ家の至宝  ウフィツィ美術館
  • ミケランジェロ展 - ルネサンス建築の至宝』(パナソニック 汐留ミュージアム)
  • アカデミア美術館所蔵  ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』(国立新美術館)
  • DVD BBCアートシリーズ『ダ・ヴィンチ1 ~万物を知ろうとした男~
  • DVD BBCアートシリーズ『ダ・ヴィンチ2 ~危険な関係~
  • 映画『インフェルノ
  • 映画『ダ・ヴィンチ・コード
  • 映画『天使と悪魔
  • DVD『ダ・ヴィンチ・コード・ツアー
  • DVD『ダ・ヴィンチ・コード・ザ・トウルース
  • 小説『ダ・ヴィンチ・コード

最終的にはダ・ヴィンチさんが色濃くなったようです。

ダ・ヴィンチさんという人は天才で、それがルネサンス時代と重なり、同時にライバルとしてミケランジェロがいたり、あるいは、同時代の画家としてボッティチェリなどがいて、そのルネサンスの擁護者がメディチ家であったといういうことなどが見えてきました。

小説『ダ・ヴィンチ・コード』ですが、最初に「事実」という書き始めで、<シオン修道会>の会員として、サー・アイザック・ニュートン、ボッティチェルリ、ヴィクトル・ユーゴー、そしてレオナルドド・ダ・ヴィンチらの名が含まれていると書かれていて、さらに「この小説における芸術作品、建造物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている。」とあります。

DVD『ダ・ヴィンチ・コード・ザ・トウルース』は、その事実とされることへの反論の内容です。『ダ・ヴィンチ・コード』に関しては映画だけでは、流れが速くよくわからない部分があり、これは原作を読まなければとの結論になり本をよむことになったわけです。

『ダ・ヴィンチ・コード』のダ・ヴィンチさんは、宗教的な解釈の違いから異教者としての道標なっているようです。宗教に関しては深みには入る力もありませんので、キリスト教の解釈としてそういうこともあるのかという程度で、小説としての展開材料として読みました。

天才ゆえに、自分の才能を認めさせようとの積極的な行動もあり、色々な隠し味も作れる才のあるかたであったと思います。

映画『ダ・ヴィンチ・コード』のラストのラングドン教授が、ルーブル美術館の上から逆三角形を眺め降ろすのは、ここから始まってここで終わるということなのでしょうか。小説には無い場面ですので、その捉え方にとまどっていますが、<聖杯>に自分は包まれているともとれます。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です