桜さがし

数年前、友人たちが目黒川を船で桜見物をしたというのを思い出し申し込みました。ただ3月末は寒い日が続いたため、残念ながら亀の甲橋から太鼓橋までの桜メインストリートの花の開き具合はまだ早しで三分咲き、ピンク色には染まっていませんでした。

五反田駅ちかくのふれあい水辺広場からの乗船で、広場ではお花見をする人々が思い思いの楽しみ方をしています。船は10人ほどが乗船のエレクトリックボートで、幌もあるので全天候型といえます。電気なので静かでスピードが出ずゆったりとした進み具合です。

昨年あたりの目黒川は、他の地域からの船や水上バイクなどの行儀悪さが目立ち、今年からは規制して静かでスムーズになったとのことです。水上バイクなどもかもめの水兵さんのようなゆらりゆらりと流れて行く感じです。カヌーの人もいます。

角度の違う散策は、町の見え方も違い楽しいです。森永橋というのがあり、森永の会社があったときに会社が架けた橋で、今ではこうした個人的な橋は簡単には架けられないでしょう。目黒川は50幾つ橋があるらしいです。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_1440-edited.jpg

 

目黒川もかつては汚れていて、今も定期的に真水をかけて、海水、真水、その下にヘドロと浄化に努めているようで、雨の降ったあとは濁るようです。

地上から見てもここの桜は川面も向かって枝が伸びていますが、川に写る光に誘われて伸びるのでしょうとのこと。品川にも開花基準桜がこの目黒川にあって、満開でした。基準桜は早く咲く桜を基準にしているわけで、遅くては役目を果たしませんよね。

やはり植物は光に強く反応するらしく、満開となっている桜は近くのビルの窓ガラスに受ける光に反応するのではということでした。白い大島桜もありました。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_1438-1024x576.jpg

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_1444-1024x576.jpg

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_1450-edited.jpg

 

荏原(えばら)調節池と表示のある空間の入口がありました。この口から川の水位が上がった時一時的に地下に水をためる場所です。平成元年に目黒川が豪雨で氾濫して舟で往来するほどの被害だったのですが、この調整池ができてからそうした被害は一度もないそうです。目黒川も平成元年までは暴れていたわけです。地下鉄に溜まった水が流れる出る場所もありました。行きには流れていて帰りには止っていました溜まり具合によるのでしょう。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_1453-1024x576.jpg

 

桜が咲きほこると地上からはそんな川での様子はうかがい知れませんが、見えないところにも様々な役目が隠れているわけです。45分間の目黒川の船旅でした。

地上にあがり、日本橋の高島屋横にも桜ありとの情報を得ましたので寄ってみました。日本橋と桜はつながりがなかったのですが、ありました。高島屋の京橋側から東京駅八重洲口方面の通りが<さくら通り>となっていて桜が咲いていました。

日本橋船着場からもお花見船が出ています。

コレド室町1、2の間の小路の奥に新しくて小さな社殿があり<福徳神社>とあります。このあたりは福徳村といわれていたのです。

今日のテレビ情報で知りましたが、日本橋三越隣の<貨幣博物館>では桜の錦絵展を9日まで開催しています。この通りが<江戸桜通り>だそうです。貨幣のことなどの展示もありますからちょっと寄ってみるのもよいでしょう。無料ですのでツーと通過するだけでもいいでしょう。(通貨)とかけたのですが。余計なことでした。

今まで行けなかった場所からと知らなかった場所の桜さがしでした。このあとは、どこの桜でも咲いているところがお花見です。

通過して見つけた桜がありました。映画『麒麟の翼』の重要な日本橋の交番のそばに枝垂れ桜ともう一本はソメイヨシノでしょうか。これまた嬉しい発見です。現場にもどれですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です