4月4バージョンの旅・D

  • D・大井川鉄道バージョン/ 結果的に一番ゆったりした旅となった。大井川鉄道の時刻表を調べて、奥大井湖上駅に行きたいとおもったが、本数の少なさと乗車時間の関係から金谷駅から千頭駅へ。乗り換えて井川駅へ。折り返して金谷駅への電車での往復だけとなってしまうので、今回は千頭駅までとした。千頭で何かに出会えるかどうかで旅の時間も変わって来る。

 

  • 大井川といえば大井川の渡しで、映画は阪妻さんの『狐の呉れた赤ん坊』(丸根賛太郎監督)である。チャプリンの『キッド』を意識して作られたといわれる。子役は津川雅彦さんで、デビュー作である。阪妻さんの『無法松の一生』(稲垣浩監督)には、子役に長門裕之さんが出ていた。『キッド』観ていないので気にしておこう。大井川鉄道のほうは、大井川本線・金谷駅から千頭駅まで19駅あり、SLや昭和に活躍した各地の電車が走っている。帰りの電車がかなり古い電車で、座席のクッションが使いましたよという感じであった。千頭駅から井川駅までは南アルプスあぷとラインの井川線で14駅。千頭駅が重なっているので全部で32駅である。

 

  • 温泉あり散策道あり吊り橋ありで、見どころは沢山ありそうなのであるが、電車の本数が少ないので一日では無理でお得な切符も二日間有効である。SLは金谷駅の一つ先の新金谷駅からで停まる駅が少なく、SLが急行となるのが面白い。ガッタンゴットンの普通電車とする。車窓の大井川は右と左に姿が移動するが、空いていたので右と左に座席を自由移動。桜の名所の駅も見事に桜は散っている。大井川は、広い河川敷に対し流れは細い。茶畑の風景は観ていて飽きない。大井川で一番長い吊り橋・塩郷の吊り橋もお見事。

 

  • 千頭駅について、観光案内へ。金谷でのパンフに千頭駅周辺散策コース90分とある。案内できくと、短いコースにすると一時間弱だという。ということは、SLで帰れる。<音の散歩道ー清流ウォーク>。大井川の流れの音と湧き水の流れる音の道であった。途中、南アルプスあぷとラインの線路と並んで歩き、その一つ目の川根両国駅の前を通り、両国吊橋を渡って戻って来る道なのである。乗れなかったあぷとラインの一駅を歩けるのもご機嫌である。145メートルと短いが吊り橋で、橋からあぷとラインの線路が見え、大井川を右手にトンネルに入るという景色である。

 

  • 川根茶の湯のみのモニュメントから国道を渡り続く道へはいる。急須の形の展望台から大井川を堪能。左手に智者の丘、右手に智者の石があり、右手に下る。<智者の石>は智者山神社を源として流れる沢で長い間智者の聖水を浴びた石とある。そこからのやんば土手通りの桜と花桃のコラボが可愛らしく素敵でした。桜は散り際を頑張って残ってくれていて、この旅での一番の花となりました。突然、元気な観光客が。負けます。よく探されておいでです。日本の花を楽しんで行ってくださいな。さて、捜しておいた日帰りの湯のある食事処「旬」がありました。帰る時間を変更。

 

  • ここで、散策、吊り橋、温泉の三セット完了。ゆったり、のんびり、まったりの旅となりました。今は娘さんが継がれていて、手伝いにこられていたお母さんと少しお話をしました。メニューの写真のおでんが気になって注文。色が濃いのに味は薄味。毎朝、煮汁の汁加減を調節して味を保たせているとのこと。納得。これで大井川鉄道の旅も終わりとなるが、やはり、奥の井川線の旅が心に残る。寸又峡の夢の吊橋などは、渡るのに二時間待ちもあるとか。それは避けたい。今回の散策で、泉頭四郎兵衛(せんずしろうべえ)の碑までの道を短縮したが、この方は菅原道真公が配流になったとき、同じようにこの地に遁れこの地を開拓した人のようだ。落人が隠れ住むような静かなところである。

 

  • A・B・C・Dの他にもうひとつの旅があった。姉が肺がんのステージ1で無事手術が終わり元気に回復した。友人が肺癌で亡くなられ、たまたま病院で肺がんの検査の案内をみて検査してもらったのだそうである。というわけで、がん検診など5年以上もしていなかったが一通り受けた。胃カメラで逆流性食道炎。肺がん検査で甲状腺が細胞検査となったが無事通過。検査を受け、検査方法も進み色々な検査があるのを知る。そして、面倒がらずに早期発見がよいとの考えに変わった。身体にE(いい)旅も心掛けなければならない。

 

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