日本橋から品川宿 (1)

東海道を歩くという仲間がいて1回目、日本橋から品川辺りまでと誘いを受けたが、体の故障でいけなかった。そのため一人で実行に移すことにする。三越劇場へ民藝の「満天の桜」を観に行ったとき、日本橋から墨田川周遊30分コースがあるのを知ったので、それを組み込むことにする。

<日本橋魚市場発祥地碑>があり解説板によると、佃島から将軍家、旗本に魚が届けられ、その残りを庶民用にさばくためここに魚市場が開かれたのが始まりだそうだ。

佃島は、江戸時代初期に摂津国佃村(大阪市)の漁師たちによって開かれたところで、将軍に毎年白魚を献上しており、かがり火を焚いての白魚漁は江戸の風物詩だったようです。                                                     と記したが、佃島の漁師たちは家康が連れて来たとの話もあり、佃島は将軍家の魚市場だったわけである。としますと、大久保彦左衛門は庶民用の一番善い魚を一心太助に届けてもらったことになる。

【 日本橋クルーズ 】

日本橋の昨年出来たという日本橋桟橋から船は出る。その桟橋には<双十郎河岸>と西の坂田藤十郎さんと東の市川團十郎さんの名前に因んで河岸名が付けられた。海に続いているので満ち潮もあり船は屋根が無い。一度<日本橋>を潜る。橋げたが低いので下を通るというより潜る感じで橋の作りが肌に伝わる。Uターンしてもう一度<日本橋>。東野圭吾さんの推理小説「麒麟の翼」でこの橋の麒麟は再度注目された。表紙の写真に釣られ読んでしまった。ライオンの方は橋に32個あり川下から見えるものもあった。

上は高速道路である。それも愉しみの景観の一つと加えなければ気が滅入る。<江戸橋><鎧橋><茅場橋>右手には日本橋水門がある。<湊橋>ここで高速道路が消え空が顔をだす。ゆりかもめが飛んだり水面に浮かんでいたり。ゆりかもめは冬鳥で春には寒い所へ渡ってしまうらしい。船長の“生”コースガイドの声がなかなか良い。<豊海橋>を通ると日本橋川は墨田川に出る。急に揺れが大きくなる。<墨田川大橋>先には<清洲橋>が見え、その先にスカイツリーが姿をあらわす。<清洲橋>は国の重要文化財になってる。

[8月23日[深川本所の灯り(3)]2012年8月23日 | 悠草庵の手習 (suocean.com)で、「万年橋を渡り川岸へ降りるとスカイブルーの清洲橋が見える。とても美しい橋で後ろの高層ビル群の前に<われここにあり>と横たえている。ドイツ・ケルン市にあったライン川にかかる大橋をモデルに造られたそうだ。」と記したが、反対側から見た時のほうが美しかった。見る方角、光の加減で橋の姿は変わるものである。

Uターンして<永代橋>へ。この橋も国の重要文化財である。国の重要文化財の橋はもう一つあって<勝鬨橋>である。<永代橋>を通ると先には<中央大橋>が、そばに大川端リバーシティー21のマンション群が林立する。再びUターンして日本橋川に入り日本橋へと向かう。

時間があれば<日本橋川・神田川めぐり>や<浅草・日本橋めぐり>もある。今回はミニクルーズであったが楽しめた。帰りにもとあった川を埋め立てて出来た高速道路がビルの間からでている景観も説明され、子供のころ雑誌にのっていた未来の生活の絵のようだと思った。絵の方は夢があったが、現実はいささか老朽化していた。違う角度から見るのも良いものである。橋は様々な形をしている。作る時にはいろんな思いが込められているのである。

日本橋から品川宿 (2) | 悠草庵の手習 (suocean.com)

 

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