新橋演舞場『夏のおどり』

  • 災害日本を見せつけるような昨今である。西日本の大雨は多くの尊い命が失われてしまう事態となっている。(合掌) テレビの映像から、このあとあの土砂を取り除き生活する空間をどう確保されるのかと思っただけでどっと疲労感が襲う。友人の御主人の実家が四国なので電話したところ、今四国に家族で来ているとの事。ドキッ!しかし、災害の地域ではなかったようでホッとする。お義母さんの100歳のお祝いを兼ねて帰っていたという。災害のとき、よく実家にお孫さんなどが帰られて災害に会われてしまったとの悲報を聴いたりして、よりによって何でと悲憤を感じるが、人の事情など考えてはいないのが災害の恐ろしさである。友人には関東も地震頻発であるから体力を温存して無事に帰ってと伝える。これからのことを思うと、災害被災者関係の人々やボランテアなど、遠くからのそれを手助けするための働き方改革も考えて欲しいと願う。

 

  • 15分片づけをやっている。15分で終わるわけでは無いが、15分でいいのであるとおもうと気が楽でいつでも簡単に始める。途中で少しでも空間ができると嬉しくなって少しつづけてしまう。ここにこれがあったのかと確かめただけでまた戻すが、次の時、処分するかどうか仕分けの段階となったりする。とにかく頭と足下は確保と防災頭巾と安く購入したすぐ履ける短いブーツを寝ていて手の届くところに置いてある。冷凍庫には、7割は調理済み物をいれている。冷蔵庫も幸い場所的に大きなものは置けないので倒れても動いてもなんとかなりそうである。そんなことを考えつつの15分かたづけである。だからといって大きな変化はない。ただ、上にある重い物と下にある軽い物とは入れ替わったりした。そして、片づけてはいるとの自己満足感である。

 

  • さて新橋演舞場での、OSKの『夏のおどり』である。高世麻央さんのラストステージでもある。和と洋のレビューである。昨年初めて観て楽しかったのである。今回は、第一部和物に変化が乏しかった。踊りが同じような振りなのが優雅ではあるが残念である。舞台装置は去年より豪華である。昨年は手作り感に新鮮さがあった。これは、高世麻央さんのラストのステージとあって、麻央さんの代表的な作品を並べたからではないかと思う。楊貴妃などもあり、おそらく長く観つづけている観客にとっては、想い出のステージを一気に観て様々な想いに浸られたであろう。昨年とは違う特別のステージとしての趣旨は理解できる。

 

  • 第二部洋物のほうが個人的に面白かった。高世麻央さんの貴公子ぶりも際立っていた。ラインダンスの衣裳がカジュアルで、そうだよ、こんな雰囲気のラインダンスがあってもいいのだよと楽しかった。なんなら、太鼓の音で、法被を着たラインダンスだってありだよなとおもう。来年3月新橋演舞場での『春のおどり』公演が決まったことが報告される。4月は松竹座、7月は南座だそうで、高世麻央さんがここまでけん引されて、お土産を置いていかれるような感じである。OSKはさらに100周年を向けて突き進んでいくのであろう。記念というだけではなく、まだまだOSKの経験と新鮮さに向けて羽ばたける力がある。高世麻央さんご苦労さまでした。あなたの舞台でレビューの楽しさを感じさせてもらいました。肩の荷を下ろされOSKを客観的な眼で応援し後押しされますように願っております。

 

  • 新しいチラシがあった。藤山直美さんが舞台に帰ってこられる。来年7月新橋演舞場『笑う門には福来たる ~女興行師 吉本せい~』である。まだ場面場面の一部は記憶に残っている。早くも今年の10月にはシアタークリエで『おもろい女』である。さらに、さらに歌舞伎座9月に福助さんが復帰される。『金閣寺』の慶寿院尼で、児太郎さんが雪姫である。児太郎さん嬉しいと同時に緊張するであろうと推測するが、喜びのパーセンテージが大きいであろう。体調を考慮され無理をせずゆったりと復帰されてください。

 

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