新しい年・爆笑問題

正月三が日外に出ないという初めての年である。今のこの世の中からすると、出なくても生きていられることに感謝すべきなのかもしれない。今日から不安を感じつつも生きるために満員電車に乗らなくてはいけない人々もたくさんおられるのである。そのことを思うとこちらの立場など微々たるものである。のか。

と言いつつ愚にもつかないことを書いていくことになるのが心苦しいが、記憶から消えるのも速くなったので多少なりとも残るように書き続けることにします。

2021年の最初は、DVD『漫才・爆笑問題 ツーショット』(2019年度版)です。生でも観た事があるので30分位のネタで幾つか収録されているのであろうと思ったら1時間15分近くずーっと舞台に立ってしゃべっていた。これには驚いたが飽きさせないのには恐るべしである。

太田光さんのほうはしゃべりながら百面相やら演技も入ってくる。それを上手く操り話を進める田中 裕二さん。日本語の面白さを再認識させられ、その展開は世代層の幅が広いのである。令和という新しい元号から新しさを披露する。雛飾りがプロジェクトマッピングで8段でも16段でも飾れてお雛様たちが踊ったり歌ったりすることもできるといって出てくる歌が昭和の歌なのである。

新しさから過去への戻り方が老若男女を問わず惹きつけてしまう。

ことば遊びも上手い。イチロー選手が引退したことから、振り子打法が振り込み打法になりオレオレ打法になる。

出てきた映画名が『君の名は。』『ラ・ラ・ランド』『13日の金曜日』『バトル・ロワイアル』『貞子』『カメラを止めるな!』『翔んで埼玉』『万引き家族』『ボヘミアンラプソディ』『タイタニック』である。

ホラーは苦手なので『13日の金曜日』『貞子』は観ていない。『バトル・ロワイアル』も観なくてはと思いつつ後回しになっている。『タイタニック』で太田さんがネタバレしてると怒ってられたので、このDVDのネタバレはここまでとします。2020年版もたのしみである。

映画からおもいだした。『万引き家族』の是枝裕和監督の映画『真実』も観ていた。大女優が自伝を出版するが、書かれていないことがあると娘が家族と訪れて母にただす。母の女優は映画の撮影中で、撮影現場との往復で娘の知らざることがわかっていくという展開である。この撮影を追ったテレビでのスペシャル番組『是枝裕和X運命の女優たち~フランスに挑んんだ一年~』の録画も見終えた。『真実』の撮影現場がのぞけて、カトリーヌ・ドヌーヴの貫禄振りはさすがであった。

今年もこんな感じで進むとおもいます。昨年は読書の楽しみに浸れたのでそのほうに時間が多くとられるでしょう。

追記: ツーショットにもう一つ映画名がでてきました。『三度目の殺人』です。突然思い出しました。あぶない、あぶない!詫びません!

追記2: 2020年版を観る。一年間を笑いつつ全くばかばかしいことがあったなあと思い出しつつふり返れた。そのばかばかしさが今も続いているのが腹立たしいが。ネタバレに太田さんがまた文句を言ったら、反対に田中さんがオレはどれだけその犠牲になって犯人を知らされたかとぼやく。田中さんは太田さんの止まらない一人芝居の犠牲にも。どこまで続くのか。よく続くと感心もする。