上野・東京芸大美術館『みろく』展

東京芸術大学美術館で開催中の『みろくー終わりの彼方 弥勒の世界ー』展鑑賞のため上野へ。弥勒誕生の地ガンダーラからアフガニスタンのバーミヤン、中国の敦煌(とんこう)らを経て日本へ伝わりました。その地、その地で祀られていた周囲の様子や祀られかたやそこにあった弥勒像が復元されています。

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上のフライヤーの弥勒はバーミヤンE窟仏龕天井壁画のラピスラズリで彩色した<青の弥勒>です。

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一番上の弥勒は敦煌莫高窟第275窟の交脚弥勒菩薩像の再現です。足を交差させているのは初めて意識してみました。今まで見たことがあるかどうかさだかではありません。中宮寺や広隆寺の弥勒菩薩半跏像の原点と思える像もあったのですが上手く写真に撮れませんでした。

敦煌莫高窟57窟想定復元の弥勒。窟での独特の存在感です。

こんな場所におられた弥勒様の像の姿が様々な形で伝えられ日本に渡られて新たな姿として祈りの尊像となられたわけです。


東大寺中性院弥勒菩薩立像摸刻と室生寺弥勒菩薩立像復元摸刻をながめますと宝冠の飾りやアクセサリーや飾り物が豪華できめ細やかになっています。

復元、復刻と言いましてもその技術は素晴らしく、近くで鑑賞できますし、その美しさに満足しました。

芸大の美術館へ行く前に、不忍池弁天堂に宇賀神像があるということでそれを確かめさせてもらいました。おられました。弁天堂のまえに。先ずは確認できてひと安心です。