『ワンピース』からラスベガス映画(1)

アニメ映画『ワンピース フイルム ゴールド』とテレビアニメ『ワンピース シルバーマイン編』を観た。

ワンピース フイルム ゴールド』の方を先に観た。黄金船「グランド・ゾーロ」の主でカジノ王がテゾーロである。金大好き、お金大好きである。それには生い立ちの体験が関係しているがそれは略す。「グランド・ゾーロ」に乗り込むルフィ一味。このカジノでルフィはつきにつきまくって勝ってしまうが突然つきが逃げてしまい大負けをして船底の牢獄へ。

ゾロは黄金で固められ公開処刑がきまる。上流人にばけて行動するナミたち。さて運命はいかにである。

複線としてナミのかつてのライバルであるカリーナが登場。テゾーロ側である。ナミとカリーナの関係も混戦模様。さてテゾーロのエンターテイメントであるゾロの公開処刑は成功するのであろうか。ナミとカリーナの勝負はいかに。

このアニメ映画から頭の中はラスベガスに飛んだ。歌舞伎の弥次喜多の宙乗りよりも一足飛びである。そのため見せ場は無い。

その前に『ワンピース シルバーマイン編』を少し。島全体が銀の鉱山である。そこを根城にしているのがシルバー海賊連合でトップがビル。地下は線路の迷路でその上を走るトロッコ人間・テベロンがユニークなキャラである。当然ルフィを追撃する。

ルフィを神髄しているバルトロメはルフィと行動を共にしてルフィの活躍のたびに感動する。感動しまくるのが笑える。そして黄金船のテゾーロの部下であるタナカさんがここに出ていて、シルバーからゴールドにつながっているのがわかる。ビルはタナカさんを通してテゾーロに上納金を納めていたのである。シルバーの上にゴールドの存在があることがわかる。納得。

ラスベガスへ飛ぶのは映画『オーシャンズ11』(2001年)であるが、これは映画『オーシャンと11人の仲間』(1960年)のリメイクであるが、時代差もあり内容はかなり違っている。ただ『オーシャンと11人の仲間』のラストの落ちが好きである。

映画『オーシャンズ11』にも出てくるカジノホテル「ベラージオ」の前では噴水ショーをやっているようだが、そこで新作歌舞伎『獅子王』(2016年)を演じたのが染五郎(現幸四郎)とその仲間たちである。

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獅子王』はテレビでも放映された。観た時、背景が千々に変化し物語の中に没入するというより与えられるものに振り回されるという感じであった。今想うに、さらに積み重ねてという前提があるので、第一歩は早すぎることはないのだということである。今回のように積み重ねの道が突然さえぎられることもあるのだから。