東京国立博物館「浅草寺のみほとけ」

浅草寺の仏像で公開の機会が少ない13件17体を観るためにトーハクへ。12月19日までなので間に合いました。本館14室です。人が少なかったので本館入ってすぐの正面の階段が撮れました。テレビドラマ『半沢直樹』や多くの映像で活躍している場所です。

仏像の写真は撮っても黒くなってしまい残念と思っていましたら、受付で解説書があるということでいただきました。これに12像が載っていましてお顔もはっきりしていまして嬉しく、じっとながめています。

比叡山中興の祖・慈恵大師(良源)座像。険しいお顔です。右隣は、角大師座像です。疫病の神を退けた際に自身も鬼の姿に変化されたといわれていて、その姿を角大師(つのだいし)と呼ばれ、護符などの魔除けとして信仰を集めたのです。

10室ー1では、「浮世絵と衣装 江戸(衣装)」。

火事装束(かじしょうぞく) 猩々緋羅紗地波鯉千鳥模様(しょうじょうらしゃじなみこいちどりもよう)。(『江戸の華』とよばれるほど火事が多かった江戸。江戸屋敷に在住する大名家では、男女を問わず、鍛冶に備えて火事装束を調えました。舶来品の鮮やかな毛織物に刺繍で模様を施し、火事場とは思えない華やかさです。防火ににちなみ、波や龍など、水にかかわる模様が好まれました。)それにしても派手ですね。

赤穂浪士が火事装束を用意しても、討ち入りのために用意したとはさぐられなくて済んだのかもしれません。火事のために多めに用意しているのだろうぐらいに思われたのかも。

10室ー2では、「浮世絵と衣装 江戸(浮世絵)」。

「仮名手本忠臣蔵」の浮世絵で葛飾北斎さんをはじめ有名な絵師の初段から十一段まで一枚づつ二通りの浮世絵が展示されていました。葛飾北斎さんの初段には富士山がきちんと描かれていました。五段目はもちろん工夫した斧定九郎が描かれています。中村仲蔵さんもまさか後々まで残るとはおもっていなかったでしょうね。「仮名手本忠臣蔵」の浮世絵は12月25日までです。