旧東海道の鈴鹿峠越え 番外編の旅(1)

順調にいき関宿に早く到着したらと考えていた行きたい場所。もうこれで基本線にそれて勝手に行動できるとばかり、私のお気に入りの<油日神社>に行くことを友人に提案しました。

JR草津線の油日駅から歩いて30分弱のところにある神社で、ツアーで2度行き、いつか駅から歩いて行きたいと思っていたのです。神社に電話でお聴きすると、5時までなら御朱印も頂けるということで、油日駅に着いたら電話くださいとのことでした。関駅に着くと電車の出発時間まで30分あります。隣の道の駅に飛び込み遅い昼食をとり油日に向かいました。JR関西本線の柘植(つげ)から草津線に乗り換えです。

油日駅で駅のかたに神社までの道を教えてもらいました。踏切を渡ると立派な大きな赤い鳥居があります。長閑な田舎道をてくてくとあるきます。道なりにと言われたのですが途中で再度地元の方に尋ね、道に大きめの灯籠が並んでいるのがみえました。その先に油日神社があります。平地にあるシンプルな神社で、これぞという自己主張があるわけでなく、いつ行っても変わらぬ安心感で包んでくれる神社なのです。

楼門から回廊で囲まれていて、拝殿があって、その先に本殿があって、調和があり、重厚でありながら圧迫感がなく、それぞれの檜皮葺の屋根の反り具合にほど良いリズミカルさがあり、木造の建物の時間経過がじーんと伝わってきます。甲賀の総社で油の祖神だそうですが、土地になじんでいるその建物の作り出す空気に恋しているのです。

友人も気持ちよく御朱印を頂けて気に入ったようです。御朱印を頂くとき嫌な気分にさせられることもあるらしいのです。神社の前には神様用の水田がありました。

「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる」 そんな気分の風景です。でも、今の子どもたちは何が起こるかわからないので、早く帰っていらっしゃいといわれ、子供たちだけでこんな風景は見れないのかもしれません。

駅について電車の時間を見たら30分以上あります。すると駅の方が<柘植>行きの時刻表はこっちですよと教えてくれて見ると5分後です。お礼を言って疑問に思ったことをお聞きしました。ここの駅のかたは私服なのです。油日駅は無人駅で「油日駅を守る会」の方々が駅の業務をされているのです。新しいレンタルの自転車が並んでいました。

ホームに出て掲示を見つけました。

レンタルサイクル(有料)「モデル観光スポットコース」(走行距離:11.1km 移動時間:約1時間」

①油日神社➡②櫟野寺➡③滝川城跡➡④大鳥神社➡⑤鹿深夢の森➡⑥くすり学習館➡①油日神社

出ました。<櫟野寺>。これで甲賀三大佛の道筋ができ、またまた油日神社も加わります。この企画は「油日駅を守る会」の方々で、地元ならではです。有難うございます。

柘植駅から油日駅までの間におせっかいもしてきました。車内放送の声小さく途切れて聴きずらいので、車中を通った車掌さんにつげました。マイクが違い調整していたようで、次の放送は聞きやすくなりました。油日駅で降りた時、大きなマルの合図をしました。