京都の旅 ・京都の建具、工芸術(4)

地下鉄丸太町までにの間に『護王神社』があり寄りました。<足腰の守護神 いのししの護王神社>とあります。ここは狛犬ではなくイノシシが相対峙しています。

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祀られているのは和気清麻呂公で、怪僧弓削道鏡(ゆげのどうきょう)が皇位を奪おうとして対立し南国大隅(おおすみ)(鹿児島県)に追いやられる途中で豊前国の宇佐八幡へお参りの際道に迷ったが、300頭の猪が現れて案内して守ってくれたので、足の病気や怪我、旅の安全や災難などから守ってくれるということです。公を救った霊猪として拝殿前に公の随神として雌雄一対の猪の石像があります。

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かりんの木が御神木で、ぜんそく封じとしてかりん水飴なども売っていました。参拝のひとが奉納されたのでしょうか、沢山の猪の置物やお人形なども置かれていました。

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今回は神社仏閣めぐりは少ないのですが、前の夜、<ロームシアター京都>の帰りがけ烏丸通りから姉小路を東に入った所にある『高松神明社』に寄りました。真田幸村さんと縁のある神社ということでした。神社には珍しいお地蔵さんがお祀りしてあり、そのお地蔵さんが真田幸村さんの念持仏で、寛政6年(1794年)紀州九度山の伽羅陀山、真田庵より拝領したとあります。「幸村の知恵の地蔵尊」として信仰されているのだそうです。

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白い鳥居が二つあって、平安中期に源高明さんが邸宅高松殿の鎮守社として創建したそうで、小路の建物に挟まれた神社で、遅い時間にお勤めの帰りらしい男性がお参りしていましたから、地域の生活の中に密着したお社なのでしょう。夜の灯りの中でそんな感じをうけました。こちらにも知恵を授かっていると良いのだがと期待してしまいました。護王神社での足腰とご利益が叶えば百人力です。

京都文化博物館』での映画『おぼろ駕籠』については、もう一本見たい映画とつながれば書きます。伊藤大輔監督で超豪華俳優陣なのですが、少し流れた感じがしました。

京都文化博物館』の展示室には<祇園祭>の展示があり、映画『祇園祭』を見に来たときには<山鉾巡行の歴史と文化>で今回は<白楽天山の名宝>で、<祇園祭>は奥が深すぎという感があります。さらさらーっと見て、型絵染作家の伊砂利彦作品展でその斬新なデザインに古さと新しさを想い、それから遅い昼食をしつつ、さてこの後どうしようかと考え、そうだ琳派とアニメに行こう。

高島屋は四条河原町ですから近いですし、帰りの京都駅へも地下鉄ですから時間が予測できます。「ぼくらが日本を継いでいくー琳派・若冲・アニメー」。これは、日本の文化を若者たちに継承してほしいという願いが込められていて、『細見美術館』の館長・細見良行さんが監修のもと、アートディレクター・山田晋也さんと友禅絵師・平尾務さんが『細見美術館』の所蔵している作品と人気キャラクターを組み合わせてプロジェクト制作されたのです。それをー琳音ーと名付けられていました。

人気キャラクターは<リラックマ><初音ミク>、手塚治虫さんの<鉄腕アトム><ブラックジャック>などなどです。<リラックマ>の絵と一文は、時々開くとお茶をしたくなります。<リラックマ><コリラックマ><キイロイトリ>の関係も絶妙です。ただ、琳派の絵の中での<コリラックマ>はかなり体を張って無理をしているようで窮屈でした。きっと、やりつけないことをしたあとはお風呂!と言っているとおもいます。

<初音ミク>は、よく知らないのですが、獅童さんと歌舞伎をされている映像を見ましたがあまり好きではなく、あの長い揺れる髪の毛がワカメに見えてしまうのです。キャラや色も強いので個性強い若冲さんの鶏などと組み合わせていましたが、ミクちゃん強すぎです。

その点では、火の鳥などは上手く収まっていました。鉄腕アトム君が僕こんなところに居ていいのかなという恥ずかしそうな姿と表情は個人的にうけました。アトム君のブーツの赤が絵の中でいい具合いです。富士烏とブラックジャックも上手くはまっていました。

好き嫌いの感情を呼びますが、実験的な面白い試みで、『細見美術館』で見た絵を再びよみがえらせてくれ、もう一回原画の全体像を見たいと思わせます。締めは東京の『出光美術館』の「江戸の琳派芸術」 とします。

真田庵 →  2017年7月18日 | 悠草庵の手習 (suocean.com)

映画『おぼろ駕籠』と『大江戸五人男』(1) | 悠草庵の手習 (suocean.com)